子どもが下の兄弟をいじめる…ということがしょっちゅう繰り返してはいませんか?

そのような場面をみると、「そういうことしちゃダメでしょ!仲良くしなさい!」と言い聞かせしまうことはないでしょうか?

でも…何度言い聞かせても、また同じことの繰り返し…だったりしませんか?



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「そのおもちゃ、僕のだよ!遊ばないでよ!」
「あっちで遊んでよ!ここ、わたしの場所なの!」

なーんて感じに兄弟げんかは勃発…。だんだんヒートアップしていき、しまいには下の子が泣き出し…。

「ママー!(泣)お兄ちゃんがぁ~!」と、ご飯を作っている途中の親に、悲しさ満点の顔で訴えてくる…。



こうなると親はどうなるでしょうか?

どっちが悪かったのかを問い詰めても、子どもたちの主張は自分が正しいの一点張り…、そうなるとラチがあかないので親は上の子を叱ります。

「お兄ちゃんなんだから、貸してあげなさい!仲良く遊びなさいっていつも言ってるでしょ!」と言い聞かせる…。



このようなことが、毎日まいにち起こることに、親は疲れ果ててしまいますね。何度言い聞かせても仲良くできない子どもたち。

そして、何度言い聞かせても下の子に優しくできない上の子にがっかりすることが続く毎日ではないでしょうか?



この状況を、どうしたら変えていけると思いますか?



みなさんにまず知っていただきたい大切なことがあります。

それは、子どものケンカに親が介入することは、兄弟ケンカをやめさせる方法として、効果はないということです。むしろ、逆効果です。つまり、親がケンカに関われば関わるほど、ケンカはひどくなります。なくなることはありません。


なぜだと思いますか?それは、子どもの目的が「ケンカをして親の気をひくこと」であることがほとんどだからです。


ケンカをはじめる

親が介入する

怒る

謝る(または謝らせる)


ここまで毎回対処しているのに、また別の日にも子どもがケンカを繰り返している場合……。
つまり、そのこと自体が、いわゆる「パターン化」してしまっていると感じられる場合……。


もし、そうだとしたらそれは、親が子どもの思うツボにハマりこんでいるということかもしれません。そのやり方を続けていても、子どもの言動は変わらないし、親はどんどんイライラがつのり、疲弊するだけだということなんです。



子どもはね、自分が何をして、何を言えば、親がどう反応してくるかをたいていはわかっているんです。自分たちがケンカを始めれば、親が関わってきてくれることを子どもはわかっているのです。



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ではここで、子どもを勇気づけたいと思っている親と、その子どものやりとりをのぞいてみてみましょう。



「そのおもちゃ、僕のだよ!遊ばないでよ!」
「あっちで遊んでよ!ここ、わたしの場所なの!」

なーんて感じに兄弟げんかは勃発…。だんだんヒートアップしていき、しまいには下の子が泣き出し…。

「ママー!(泣)お兄ちゃんがぁ~!」

と、悲しさ満点の顔で親に訴えてくる…。




子どもを勇気づけたい親は、ここでまず考えます。これは、誰と誰の問題だろうか?

答えはすぐに出ます。そうこれは、子ども同士の問題です。


そこで親は、涙ながらに訴えてくる下の子に、優しくそして穏やかに、こう伝えます。


「ケンカになってしまったのね。でもこれは、あなたとお兄ちゃんの問題ね。ふたりで協力して解決できるって、ママは信じているわ。」


そう伝えたら、それ以上に二人のケンカに関わることはしません。親は、ご飯作りを穏やかな気持ちで続けます。


すると二人のケンカがヒートアップ!「ギャー!」「ママー!」と親への猛烈アピールが激しくなっています。


しかし、勇気づける親は、子どものチカラを信じています。


子ども同士の問題に、親の出る幕はないことを知っている親は、自分がここにいることはこの子たちにとって逆によくない…と理解して、そっとその部屋を出ます。

「ママはあなたたち二人で、その問題を解決できると信じているよ。」というその姿勢を、しっかりと最後まで貫くことに集中します。

言葉だけでなく、態度でそれを示すことの重要さを、勇気づける親は知っているのです。


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勇気づける親の対応を覗き見てもらって、皆さんはどう感じましたか?



子どものケンカをやめさせること、がわたしたち親の役目ではありません。

子どもの勇気を育てること。つまり、自分のしたことについて自分で責任をとる勇気を発揮させてあげることが親の役目です。

そのためには、まず、その子にはその問題を自分で解決できるチカラがあると信じることです。



親がケンカに介入し、仲裁し、仲良く遊ぶための方法を指導することは……逆に子どもの勇気をうばいとります。

親がいつでも尻拭いをしていれば、子どもはいつまでたっても自分の言動の責任を引き受けることを学ぶことができないのです。

自分のしたことの結末の責任を引き受けるチャンスを、子どもから奪っているのは、実は私たち親なのです。


子どものチカラを信じてみて。

きっと大丈夫。だってあなたには、子どものチカラを信じるチカラが必ずあるから。


STEPリーダー
かたおかゆうこ