学校を休みがちの子が久しぶりに学校に行ったとき…とか、

長いこと不登校していた子が意を決して再登校したとき…とか。



その子が学校から帰ってきたときに、どんな声をかけてあげたいですか?


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勇気を出して学校に行った我が子が家に帰ってきた…。

せっかく勇気を出せたのだから、明日も行けるといいな、このまま学校に復学できたらいいな…そう思うのは親心そのものだと思います。



そんな親心から、わたしたちはついつい
こんなふうな言葉をかけてしまうものです。


「学校に行けて良かったね!」
「久しぶりの学校は楽しかった!?」
「行けたじゃん!意外と大丈夫でしょ!?」



子どものやる気を育ててあげたくて、『学校には行こうと思えば行ける!』『学校は楽しいところだね!』と、子どもに感じてほしくなってしまうものですよね。



でもね、このような声かけは逆に子どものやる気をしぼませてしまうことがあるということを、頭の片隅に置いていただきたいのです。



『学校に行けてよかったね!』
『家にいるより学校のほうが楽しいよね!』

というような声かけをしたいと思ったら、そのときのご自分の心を見つめてみてほしいのです。


そこに、

『学校に行けるようになってほしい』

という親の願望やコントロール欲が隠れていないかな?ということを。



子どもは親の態度や言葉に敏感です。

親が学校に行くことを『善いこと』だと思っていることや、『自分が学校に行っているほうが親が喜ぶ』ことなどは、子どもにはお見通しなのです。



親が子どもに

『学校に行けるようになってほしい』

というコントロール欲を持っているときには、子どもの方には、

『親の思う通りには動かないぞ』
 
という反発心が生まれます。



ですから、せっかく勇気を出して学校に行ってきた子どもに、

『学校に行けてよかったね!』
『家にいるより学校のほうが楽しいよね!』

と声をかければ子どもには親の意図がわかってしまいますから、また学校には行かなくなるかもしれません。


つまりそういった言葉かけでは、子どもの勇気を育てることが難しいということです。


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では、どんな言葉をかけたら、『勇気づけ』になるのでしょうか?


『勇気づけ』とは、『子ども本人が自分の課題を乗り越えるために必要な勇気を与える(育てる)こと』です。



久しぶりに学校に行ってきた子は、いままさに、目の前の自分の課題を乗り越えようとして、今できることに必死で取り組んでいる最中なのです。


どうしたら前みたいに学校に行けるようになるのかわからない。
自分のやっていることが正解なのかもわからない。

でも!やってみたんです!

勇気を出して目の前の課題を乗り越えるために自分に今できることをその子はやってみたんです!

そんな勇気のある子です。
前に進もうとするチカラのある子です。

その子に…なんと声をかけますか……?



たとえば…こんなふうな言葉をかけてあげてはどうでしょうか。


「今日は頑張ったんだね。たくさん勇気がいったことでしょうね。ホントにお疲れさま。」


そう言って、頭をなでてあげたり、抱きしめてあげてください。



頑張った…勇気をだした…その努力をイメージして、そこを汲んであげてください。


それが、その子にとってどれほどの勇気となって育っていくか



一番そばにいる親が、

自分が勇気を出して起こした行動を見てくれていた、認めてくれた…

それがどれほど大きな勇気づけになるか



学校に行けたことが良かったかどうか、楽しかったかどうか、そういったジャッジをするよりも前に、まずはとにかく、

ありのままに受けとめて認めてあげる。


それは、子どもが『自分は価値のある人間だ』と感じるためのお手伝いになるのです。


学校に行っていても、行っていなくても、そのまんまのあなたで、今ここにあなたの価値があるんだよ!ということを、体感させてあげてほしいんです。



学校に行けるようになることを焦る必要はまったくありません。
 
大丈夫。

子どもは勇気の根っこさえ育てば、あっという間に学校に行けるようになっちゃいますよ。

親は焦らず、勇気を育ててください。
遠いようで、それが近道なんですよね。


STEPリーダー
かたおかゆうこ