今年のはじめころに娘は高校受験をして、春から高校生になりました。

あと半年もしたら高校2年生。もうそろそろ、大学受験に向けてあれこれ備え始める時期に突入ですね。



さて。子どもの受験準備について、親は何をしましょう?

結論から言って、親が子どもの受験のことでできることは何もありません。


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受験は誰の課題?

少し前に、あるフリーペーパーに掲載されていた宣伝広告を見て、たいへん驚いたことがありました。

それは、

『子どもの受験スケジュールを管理する親のための手帳』

というものでした。(商品名はうろ覚えなので、上記通りのタイトルではないです悪しからず。


その商品のキャッチコピーには、

・これひとつで受験の不安解消!
・子どもの受験を上手にリード!
・願書や入学金の締切の管理もバッチリ!

などと記してありました。



驚きました。このような商品が市販されていること、そしてさらには、これがなかなかの売れ行きだということなのです…。



えええええ!親が管理するの!?
いったい受験は誰のためのもの!?



と感じて、目から火が出そうになりました。



子どもが自分で受験するのです。
子どもが自分の足で進むのです。

子どもにすべて任せたらよいのではないでしょうか。


基本的にはすべてを子ども本人に任せ、子どもが親に手助けを求めてくることについては、快く援助をしていく…というスタンスが良いかと思っています。


しかし、その場合にも、子どもが「お母さん、やってー。」と言ってきたことをなんでもかんでも引き受ければよいというものでもありません。

本人が自分で取り組めることさえも、親が肩代わりしてはならないと思うのです。


親にできることは「援助」のみ。

子どもがもう中学3年生であれば、高校受験に関わる諸手続きなどは、自分のチカラで行えると思います。

願書をいつまでに出すのか、入学金の納入スケジュールはどうなっているのか、それも子ども本人が管理できることです。

入試までの学習のスケジュールをどう組み立てるか?なども、子ども本人が行うことです。



親が代わってあげられることはなにもありません。

子ども本人の課題ですからね。



親にできることは、援助のみです。

援助とは、子どもが自分の課題に向かっていくために必要な『勇気』を育ててあげることです。


子どもが、人生で出会う課題にひとつひとつ向き合っていくために、親は勇気を育ててあげたいですね。


子どもが自分でできることを親が奪わない。

子どもはいつか親元を離れ、社会に飛び出していきます。

自分のチカラを信じ、仲間の存在を心強く感じ、いつか羽ばたくのです。



いつか飛び立っていかなくてはならないとわかっているひな鳥に、ずーっと甲斐甲斐しく口移しでエサを食べさせてあげるだけの親鳥はいません。

自分の羽根で飛ぶ練習をさせ、自分のチカラでエサをとってくる練習を少しずつさせていくのです。

そのような練習もさせずに、前日まで口移しでエサを与えていたひな鳥をある日突然に巣から追い出す親鳥がいるとしたら、どう思うでしょう?

「なんてひどい親だ。練習させてないのだから飛べるわけがないのに。」

と思いますよね。



わたしたちも、子どもたちに社会に出ていくための練習をさせなくてはならないのです。

親が甲斐甲斐しく何でもしてあげていて、ある一定の年齢になると、当たり前に「ほら、もう大人でしょ。」と、子どもを社会の海原に放り出す…それはあまりにもかわいそうなことです。

自分のことを自分で責任をもって取り組んでいく…という練習をさせてもらっていないのに、「なんであなたはそんなこともできないの!?」と言われてしまうのですから。   



つまり、子どもができることを親が代わりにしてしまっていることは、子どものためでもなんでもないのです。

それは子どものためにならないどころか、子どもの未来を奪うことにもなりかねません。



親は子どもの責任感を育ててあげたいです。
子どもが自分の足で歩んでいけるように。

そのためには、グッとこらえてひたすら見守るしかない…という場面がたくさんあるのです。
 

それは『無言の勇気づけ』とも言えると思います。

親のその辛抱が、子どもの責任感と自立心を太く育てていけると思うのです。


子どもの学歴よりも大切なこと。

わたしは…ですが、子どもが受験に成功するかしないかということよりも、もっと大切なことがあると思っています。


よくできる子じゃなくてもいい。

ただ、『自分の中に、ブレない太い軸をもっている人』に育っていってほしい。

娘が『自分自身を好きで、自分自身を信じている』そんな人生を歩んでほしいと願っています。



そのために、親としてわたしにできること。

それは、彼女が生まれたままのありのままの自分がどんなに素晴らしい存在かということに気づくためのお手伝い。

ありのままの自分の素晴らしさを知ることは、その子の太い自信を育てるに違いありません。



だからわたしは、あの子の奥深くにある、まだ見えないチカラをただただ信じる。

イメージしているのは、あの子が自分を大好きで、どんな困難が立ちはだかっても諦めずに前に進んでいこうとしている未来。


わたしはただ、娘を勇気づけたい。

娘が「わたしは自分が好きで、自分を信じている。」と感じられるその日を楽しみに。



子どものためを思うなら、親は子どもの人生に口出しをしない勇気をもつ!



いずれやってくる大学受験も、娘のチャレンジに私は口を挟まずに、グッとこらえて見守る覚悟です…



STEPリーダー
かたおかゆうこ