今朝、夢をみた。
そこに出てきたのは、まだ小さな4歳の娘。

まだ、STEPを知る前だったはずのわたしと娘がそこにいた。


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保育園に迎えにいくと、娘が珍しく辛そうな表情で走り寄ってきた。

泣くのをこらえて、なにかをわたしに話そうとしていた。



『ママに話したいことがあるけど、でも話しだしたら泣いちゃいそうだから、みんなにそれを見られるのが嫌だからこらえてるの。』…そんな様子だった。


わたしは何も言わず微笑んで、ただ娘をギューッと抱きしめた。

「何かあったのね。それを話したくてママを待っててくれたのね。もう大丈夫だよ。」

…そう言いたかったけど、それはわたしの心の中だけで伝えて、ただ娘を抱きしめていた。



とにかくわたしの心は穏やかだった。

ただただ、「この子を受けとめたい。」その想いだけで私が埋めつくされていた。


しばらく抱きしめていたら、娘が意を決したように話しはじめた。



「そんなことで “死にたい” なんて言っちゃいけない!って先生に言われた。そう思っただけなのに、ダメって言われたの!」

そう話しだすと娘の顔はみるみるゆがんでいって、こらえきれない感情があふれ出していた。



わたしはまた、何も言わずに娘を抱きしめた。

「そう…。それはイヤだったね。」

そう心の中で話しかけながら、その想いを娘を抱きしめる両腕に乗せた。



感情の爆発を誰かに(ここでは私に)向けられるタイミングがあってよかった…と思った。

それを受けとめる役目としてここにいられてよかった…と思った。

そのおかげでわたしはここに“母”として存在していられる。



「ありがとう、ママに話してくれて。」

そう感じながら、ただ娘をずっと抱きしめていた。


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そこでふと夢から覚めた。

夢のなかの4歳の娘。今から12年前のわたし。

わたしはまだSTEPを知らなかった。

その頃のわたしは、毎日娘に怒鳴り、つきとばし、叩いて、「この家から出ていけ!」と幼いあの子を追いつめる子育てをしていた。



あの頃のわたしがもし、この夢と同じ場面に出くわしていたら、

「死にたい…って何があったの!?」

そう娘に訊いていただろう。

「泣いてちゃわかんないでしょ!」

そう問い詰めていただろう。



でもSTEPに出会ったいまは、知ってる。

そんなことは訊かなくていいんだ。

受けとめるのは、そのときのその子の想いだけでいい。



「先生にダメって言われた。」

それが辛かったこと。
相手に受け入れてもらえず悲しかったこと。

その娘の想いを、ただ抱きしめるだけでいいのだと…今のわたしは知ってる。



あの頃に戻って子育てをやり直すことはもうできない。



でも。

わたしは今ここから始められる。

今日、いま…、わたしが娘に愛を伝えるか伝えないか…はわたしが選ぶことができる。



ただただ、娘の想いを受けとめる。
今のわたしは、それをしたい。

それが『できるかどうか』を考える前に、とにかくそれを『したい』を選んでみる。



今の娘を抱きしめる。
まだ幼かった4歳のあの子も一緒に抱きしめよう。


それは、わたしにしかできないから。

ここから、始めよう。



そしてついでに…。

娘を抱きしめたくてもできなかった12年前の自分に対しても、

「辛かったね。でももう大丈夫だよ。いつでも話してね。」

そう話しかけて、想いをあるがまま受けとめていきたい。



STEPリーダー
かたおかゆうこ