こんにちは。
かたおかゆうこです。

子どもたちのケンカに手をやいている親御さんは、きっと少なくないのではないでしょうか。

STEPの学習会でも、兄弟ケンカにどう対応したらよいか?ということは頻繁にディスカッションの話題としてあがってきます。

ケンカがはじまると、どっちが先に手を出したのか確認したり、親は仲裁をしたくなりますね。

下の子が親に「お兄ちゃんがぶった〜!」なんて泣いて訴えてきたりすると、ついつい上の子をキツく叱ってしまうということもありそうです。

しかし親が仲裁に入ると、子どもたちのケンカがますますヒートアップすることをご存知でしょうか。


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兄弟ケンカを仲裁することは逆効果である。

ケンカがはじまったときに親が、

「やめなさい!」
「ちょっとくらい貸してあげなさい!」
「今はどっちがゲームする番なの!?」
「どっちが先に手をだしたの!?」

という具合に口をはさむこと…これは逆効果です。

親が口をはさんで、子どもたちのケンカがなくなることはありません。

その場では、いったんケンカがやんでも、また翌日もその翌日も、同じようにケンカがはじまってはいないでしょうか。

つまり、ケンカはなくなっていないのです。繰り返しています。

どうしてこんなことになるかというと、子どもたちのケンカは、親がそのケンカに反応を示すから起こるのです。

子どもたちは、大好きな親の気を引くために
一生懸命です。兄弟ケンカをはじめれば、親が自分のほうを向いてくれることを、子どもは知っているのです。


兄弟ケンカは、そこに親がいるから起こる。ケンカの目的は「親の関心をひくこと」。

だいたいにして兄弟ケンカは、子どもが親の気を引くために起こしている場合がほとんどです。

たとえば、子どもたちだけで留守番している間など、親が家にいないときは意外と子どもは仲良く遊んでいるものです。親のいないところでケンカはあまり起きていないのです。

家の中での兄弟のケンカは、まずほとんどがその声が親の耳に入る場所、やっていることが親の視界に入る場所、で繰り広げられていることが多いのです。

子どもはケンカしているところを親に見てもらいたいのです。親が仲裁してくれることを待っています。そして、もし親がその期待どおりに子どもたちのケンカに口をはさめば、子どもは「親の気を引く」という目的を達成したことになるのです。


兄弟ケンカがはじまっても、親は「ケンカに興味を示さない」ことに徹する。

では、ケンカがはじまったらどうしたらいいでしょう。これはとてもシンプルです。ケンカには興味を示さなければいいのです。

子どもが、大好きな親の気をひきたいと思う…それは当たり前のことですし、たいへん微笑ましいことです。

しかし、兄弟ケンカという『好ましくないやり方』で親の関心をひこうとしている場合、親はその手にのらないことが大切です。

いつものようにケンカがはじまったら…、親は何事もないかのように過ごすことです。

ご飯を作っているなら、そのままご飯を作り続けますし、友達とラインしてるならそのままラインを楽しみます。

もし、親がテレビを観ている横で子どもたちがケンカをはじめてしまい、テレビを落ち着いて観られないということがあれば、「あなたたちの声でテレビが聴こえなくて困るわ。ここではケンカをやめるか、続けたいのなら他のところでやってほしいな。」と穏やかに、しかしハッキリと伝えます。

このとき、「まぁたケンカしてるの!」などと反応をしないのがよいでしょう。

怒る必要はありません。穏やかに優しく対応をするだけです。


親はつねに毅然(きぜん)と優しく。

そして、ここでさらに大事なポイントがあります。

たとえば、「あなたたちの声でテレビが聴こえなくて困るわ。ここではケンカをやめるか、続けたいのなら他のところでやってほしいな。」と伝えるならば、この言葉は一度しか言わないようにすることです。

「やめてって今言ったでしょ。」
「ママの言ったこと聞こえなかったの?やめて!」

などと何度も言い聞かせたり、怒って伝えることは逆効果です。その結果、子どもは親の気をひくことに成功したことになります。するとまた、そのやり方で親の気をひくことを繰り返すでしょう。つまり、兄弟ケンカは延々と続いてしまうということです。

毅然とした態度で、優しく穏やかに一度だけ伝えて、それでもテレビの横でケンカが続いていれば、私なら何も言わずにその場を離れます。

親の気をひくためにケンカをしているのですから、親のいないところでケンカをしても、子どもにとっては意味がないのです。

親はケンカに興味を示さない。ケンカの場から離れる。そうしていくと、兄弟ケンカは自然と減っていくものです。



STEPリーダー
かたおかゆうこ