こんにちは。
かたおかゆうこです。

休校が続き、ボリューム満点の宿題を抱えるお子さんが多いと聞きます。もちろん、我が家の娘(高1)も例外ではありません。

今日は、お子さんの宿題がなかなか進んでいないことに親が気づいたとき、親にできることを考えてみたいと思います。

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子どもの宿題は「誰の課題」か? 親の課題にしていないかを振り返ってみる。

まず、基本的な考え方として、娘の宿題がまったく進んでいなくても、はたまた、登校日になって、宿題が終わっていないまま学校にいくことになっても…、親である私には、なんの問題もありません。

それは…私の宿題ではないからです。子どもが抱えた宿題であり、取り組むのは本人です。そして、もし宿題が終わらないままに登校したとして、その先にある出来事(結末)を引き受けるのも本人です。

登校日になって、「宿題が終わってなーい!!どうしよー!!」と大騒ぎするかもしれない。「先生に怒られちゃう~。」と泣き言を言うかもしれないし、実際怒られるかもしれない。

その様子を目の当たりにする親は、感情を揺さぶられるかもしれませんね。子どものことを「可哀そう」と思い一緒に辛くなったり、または「やらなかった自分が悪いんでしょ!」と怒りの感情を抱く人もいるかもしれません。

しかしここで、立ち返って考えてみましょう。それは、誰の課題でしょうか? 誰が取り組む課題でしょう。誰が誰のチカラで乗り越えるべき課題でしょうか。

ハッキリしていることは、子どもの勉強にかかわる出来事(例えば、宿題、試験、受験など)は、疑うことなく子ども本人の課題です。つまり子ども本人が責任を引き受ける事柄なのですね。

ですので、子どもの課題について、親があれやこれやと右往左往したり、感情を揺さぶられたりする必要はまったくないのです。

まずは、ここをしっかりと意識することが大切です。
宿題は、子どもの課題です。子どもが宿題をしてもしなくても、親にはなにも問題はありません。


子どもが結末を体験するチャンスを奪わない。

登校日になって、「宿題が終わってなーい!!どうしよー!!」と大騒ぎ。
「先生に怒られちゃう~。」と泣き言を言って…実際に怒られてきた。

なーんて…もし本当にそうなったら…どうしよう…。そう思う親御さんはきっと少なくないと思います。そう思うからこそ、「宿題やったの?」「今日はこのページやって、明日はこっちのページね!」という風に、子どもに口を出したくなってしまう親心も痛いほどわかります。

子どもに辛い思いをさせたくないし、事前の準備で回避できる失敗や苦労は、できることならさせたくないですよね。

でも、子どもが「自らの体験」によって学ぶことは、その子の人生においてとっても大きな糧となります。むしろ、体験によって得た気づきからしか人は学ぶことはできない、とすら私は思います。百聞は一見に如かず…ということなのですよね。

親が子どものためを思って「宿題を先に終わらせないと、後で大変なことになるよ!」と何度も口をすっぱくして言い聞かせることよりも、子ども本人が後で起きた「大変なこと」を実際に体験することのほうが、よほど子どもの人生においての糧になると思うのです。

子どもが先生に怒られるのがわかってて、それを見てみないふりするのはかわいそうだと思うかもしれません。しかし、そうは考えないでほしいのです。親が先回りして、あれやこれやと子どもに口出ししてしまい、子どもの未来の体験を回避してしまうこと…それ自体が子どもにとっては、大変不幸なことです。

「体験により学ぶ」という貴重なチャンスを子どもが得ようとしているのを、親が先回りして奪ってしまうのですから。


子どもが宿題しなくても、親に「問題はない」けど「関係がない」わけではない。

それでは、子どもが宿題をこなせていないときに、親には何ができるでしょうか?

親の問題ではないのだから何も言わなくていいし、放っておけばいい。…それもひとつの方法だと思います。

何も言わず、見守り、子ども本人に任せる…ぜひ実践してみていただきたいと思う勇気づけのひとつの方法です。そうすればきっと、のちに子どもは、来たるべき「結末」を体験し、そこから何かを学びとるはずです。

では、子どもがもし、「宿題がひとりでできない。難しい。ママ手伝って。」と言ってきたらどうしましょう。「それはあなたの課題でしょ。ひとりでやりなさい。ママには関係ないから。」と突き放すでしょうか?

ここで大切なポイントは、子どもが宿題をしなくても親に問題はないけど、関係がないわけではないということです。

親の問題ではないので、その問題(=宿題がこなせないこと)を、親が子どもに代わって解決する必要はありません。つまり、宿題をちゃんとこなせるように一日のタイムスケジュールを考えたりだとか、取り組みやすいように宿題プリントを整理してあげたりだとか、そういうことを親が代わりにする必要はないのです。

それでは、過保護になってしまいますし、子どものチカラを信じていない(あなたはひとりでは宿題もできない子よね!)というメッセージを送っていることにもなってしまいます。その結果、子どもはますます勇気をくじかれ、自分のチカラを信じられなくなり、何かあれば親に頼る…ということを繰り返すようになります。

では、親にはなにができますか?それははっきりとしているのです。親には、問題解決の援助しかできないのです。子どもが自分の問題(=宿題がこなせないこと)を自分で解決するために、その問題に取り組んでみようと思うために、その子の勇気を育てるという援助です。

子どもの宿題のことは、親の問題ではありません。しかし、だからと言って、親には一切関係がない、と言うことではないと思います。宿題がこなせないことを、子ども本人が問題視していないなら、そのままそっとしておけばよいと考えますが、当人が「宿題に取り組みたいけど、どうしたらいいかわからない。」と困っているのであれば、そこには親の援助が必要となってきます。

※問題解決の援助の具体的な方法については、STEP第5章で詳しく学びます。



親にできる援助とは「宿題をできるようにしてあげること」ではなく「子どもの勇気を育てること」。

ここで大切なのは、親の側の意識の持ち方です。

「この子は宿題ができなくて困ってるから、私が手伝って、宿題をできるようにしてあげよう。」という意識で接するのではなくて、

「この子はいま、宿題ができない自分に対して勇気がくじかれている。さぁ、では私は、この子が自分の課題に取り組むためのチカラを育ていこう。勇気づけだ!」

ということなのです。

私は娘に、宿題をちゃんとやれる子になってほしいとは思っていません。でも、自分の問題に取り組むためのチカラ(=勇気)を果敢に発揮していける子になってほしいという期待はもっています。


お金を失ってもすべてを失ってはいない。
信頼を失ってもすべてを失ってはいない。
しかし、勇気を失うことはすべてを失うことだ。



これは、ゲーテの言葉だそうです。ときおりこの言葉を思い出し、自分自身を、そして家族を勇気づけ続けられる自分でありたいと、そう思っています。



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かたおかゆうこ